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移住レポート/在住人に聞く

移住レポート

“程よい田舎”総社で、姉妹がカジュアル移住!暮らしやすさと新しい挑戦

中山さん姉妹/2024年(令和6年)移住

“介護が必要になっても、自分らしく挑戦できるデイサービス”――。総社市総社3丁目にあるデイサービス Soda(ソーダ/総社市総社3丁目1-14) の立ち上げメンバーである中山千香さん(妹)と、スタッフとして働く中山美貴さん(姉)。
実はこのお二人、姉妹そろって他地域から総社へ移住してきたという、少し珍しい経歴の持ち主です。移住のきっかけは? 総社での暮らしは実際どう? そして、これからどんな未来を思い描いているのか――。同じ土地で働き暮らす姉妹それぞれの視点から、“総社生活のリアル”を伺いました。

 

 

デイサービスSodaの立ち上げに伴い、転職&総社へ移住

 

中山さん姉妹は広島市で生まれ育ち、それぞれ別の業界・勤務地でキャリアを積んできました。妹の千香さんは理学療法士で、デイサービスSodaを運営する 合同会社28 のメンバーの一人です。
「病院のリハビリで元気になって退院しても、その後また状態が悪くなってしまう人が多かったんです。デイサービスに通ってみても『楽しくなかった』と話す患者さんも多くて…。生活がもっと楽しくなるように支援できないか、という思いが強くなって、デイサービスの立ち上げに挑戦しようと決めました」

 

病院や訪問リハビリなどでの経験から見えてきた課題と向き合うため、合同会社28代表・土井さんの誘いもあり、デイサービスSodaの構想づくりが本格的に始まりました。

 

 

 

 

一方、 姉の美貴さん はというと——

 

「私は資格もなくて、介護業界で働くのも初めてなんです」

 

前職は車のディーラーで、約8年間接客の仕事に携わっていたそうです。妹の挑戦については以前から話を聞いていたとのこと。

 

「最初は『すごいね、頑張れ!』って応援しているスタンスでした。でも話を聞くうちに、地域に開かれていて、本屋さんや駄菓子屋さんまであって…普通のデイサービスとは全然違うなって。ちょうど転職を考えていた時期で、途中から『私も関わりたいかも』と思い始めました」

 

広島市で暮らし続けてきた美貴さんでしたが、「地元を出てみたい」という思いも後押しとなり、総社に転居。デイサービスSodaのスタッフとして、新たなキャリアに挑戦する道を選びました。

 

 

 

 

千香さんは、姉の美貴さんが介護業界未経験であること、そして都市部から地方へ移住することに少し不安もあったと振り返ります。

「最初はちょっと心配していました。姉は介護業界が初めてだし、住環境も大きく変わるので“本当に大丈夫かな?”って」

 

すると美貴さんは笑いながら、こう答えてくれました。

 

「あんまりそんなことを言われた記憶がないです。むしろ『大丈夫だよ!』って言われたような…(笑)実際に働き始めて、最初はわからないことだらけで大変でしたけど、利用者さんもスタッフも優しくて。大変さより楽しさが勝ちましたね」

 

 

 

 

 

姉妹で同じ職場で働くことに関して、特にやりにくさは感じていないそうです。利用者さんのお風呂やトイレの介助、調理、活動のサポート、送迎などの業務を行いながら、それぞれの経験と強みを活かして支え合っています。

 

千香さんの目に映る美貴さんは——

 

「介護業界に初めて飛び込んで、一から覚えて貢献してくれている姿は本当に尊敬できます。一人一人にちゃんと向き合って声を掛けてくれるし、私の苦手な事務作業も引き受けてくれて、とても助かっています」

 

一方、美貴さんから見た千香さんは——

 

「利用者さんや周囲の状況をしっかり見ていると思います。それに全スタッフにとって“相談しやすい存在”なんですよね。困ったことがあったらまず千香に相談する、みたいな。私自身もとても頼りにしています」

 

互いを信頼し合いながら利用者さんに向きあい、日々支え合って働く姉妹の姿勢からは、温かな優しさが伝わってきました。

 

 

 

 

 

 

利便性の高い広島市から、“程よい田舎”総社へ

 

「姉妹で同じまちに移住」と聞くと、同居していると思われがちだというお二人。でも実は、別々に住んでいるそうです。

 

「それぞれ好きなところを探して内見に行きました。 『一緒に住んだらケンカするよね』って言って(笑)。職場が同じ分、プライベートは確保したかったんです」

 

アパートも多く立ち並ぶ総社駅近くの物件にお住まいで、お互いの家までは徒歩10分。自転車や徒歩で通勤されています。

 

「公園がいっぱいあったり、商店街があったり、お店もいろいろある雰囲気がすごく気に入りました」と、Sodaの立ち上げ前の下見でたびたび総社のまちを歩いたときの印象を語る千香さん。

 

スーパー、ドラッグストア、コンビニなど、生活に必要なものを買えるところがたくさんあるので、特に不安はなかったとのこと。また、平地なので、歩きや自転車でも移動しやすく、駅も近いのが便利だそうです。

 

「もっと田舎に古民家を買って移住なんていうパターンだと、ご近所付き合いなど、他にもいろいろとやらなければいけないことがあるかと思いますが、私たちが住んでいるアパートは結構県外ナンバーの車が多いですね。市が企業誘致をしているからなのか、単身で働きに来ている人も多いのかなという印象です。いろいろなところから来て、一人暮らししている仲間なんだと思うと、気が楽ですね」

 

また、時には二人で飲みに行ったり、ご家族が広島から遊びに来たりすることもあるそうです。

 

「岡山や倉敷にすぐ出れるのも便利です。離れてみると愛着が湧いて、地元も恋しくなるので、月1ぐらいで帰っています(笑)二人一緒だったら車で帰ったり、新幹線を使ってもすぐに帰れるので」

 

 

 

 

お休みの日によく行く“お気に入りの店”についても伺ってみました。
外食が好きな美貴さんは、よく 「珈琲館 モカ」 に足を運ぶそうです。

 

「ご飯を食べに行くならモカが多いです。一番人気の豚の生姜焼き定食が大好きです。ボリュームも満点で、満足感がすごいんです」

 

一方、千香さんのお気に入りは 「ナンバベーカリー」。

 

パン屋の激戦区として知られる総社でも上位の人気を誇るお店で、おしゃれな外観と、カフェのようにくつろげるイートインスペースが魅力だそう。

 

さらに、総社にオープンして間もない 「コメダ珈琲店」 では、姉妹で偶然ばったり遭遇することが何度もあったのだとか。

 

 

 

 

 

続いて、「逆に、生活面で困っていることは?」と聞いてみました。
美貴さんは、カーシェアについてこう話します。

 

「運転はできるんですが、車を持っていなくて。広島にいるときはカーシェアを利用していたので、総社にもあればもっと生活が楽になるなと思います」

 

確かに市電・アストラムライン・バスなど公共交通機関が発達した広島市と比べると、車社会である総社では移動手段の選択肢が少ない場面も。カーシェアやレンタカーなどのサービスが拡充されれば、より快適に暮らせる可能性がありそうです。

 

 

 

自分にとって心地いい、地域コミュニティとの距離感

 

お二人に、総社で暮らしてみて感じる“地域との距離感”について聞いてみました。

 

「やっぱり都市部と比べると、総社のまちはコミュニティがぎゅっとしていると感じます」

 

都市部出身者からすると、地方に住むということは「どこに行っても知り合いに会う」「コミュニティが近すぎて気疲れする」というイメージを抱く人も少なからずいるかもしれません。しかし、実際に暮らしてみた今の感覚は少し違うようです。

 

「プライベートを大事にしたいタイプなので、コミュニティが濃すぎると窮屈に感じるかもしれませんが、今は“あいさつを交わせる方がちらほらいる”くらいで、ちょうどいい距離感です」

 

“田舎すぎず、都会すぎない”。総社が「程よい田舎」と呼ばれる理由は、このコミュニティとの絶妙な距離感にあるのかもしれません。地域にどっぷり関わりたい人も、プライベートを大切にしたい人も、どちらのスタンスでも過ごしやすい——。それぞれの心地よさに合わせられるまちであることが、お二人の言葉から伝わってきました。

 

 

 

 

 

姉妹の“やりたいこと”が形になる場所

 

千香さんがこれから力を入れていきたいと語ってくれたのは、「本」の仕事です。実は、デイサービスSoda内に併設されている本屋の担当をしているのは千香さん。

 

「本屋は退職後に趣味で、いつかできたらいいなと思っていた程度だったんです。でも“利用者さんのやりたいことを実現できるデイサービスをつくろう”という話をしていたときに、“スタッフのやりたいこともできる場にしたいよね”という話になって。『何かやりたいことある?』と聞かれて、『いつか本屋をやってみたいかな』と答えたら、『それやろうよ!』ってその場で決まって(笑)」

 

思いがけず叶った「本屋」への挑戦。とはいえ日々の業務もある中で、まだ十分に手をかけられていないというのが正直なところだそうです。

 

「それでもやっぱり、本が好きな人が増えたらいいなとか、本が好きな方にとっての“居場所”になれたらいいなとは思っていて」

 

現在は、地域のイベントへの出店や、月1回の読書会の開催にも取り組んでいます。さらに、総社商店街のお店(「珈琲焙煎所 豆Lab.」や「老松園」など)に置かせてもらっているショップカードや、Instagramをきっかけに本屋へ立ち寄ってくれる方もいて、それがとても励みになっているのだとか。

 

 

 

 

一方、美貴さんにも “いつか形にしてみたいこと”があります。

 

「私はコーヒーが好きなので、ここで何か出せたらいいなと考えています。今はまだ、『ちょっと現実的じゃないかな…』『でも、やってみたいな』という感じを行ったり来たりで、なかなか実現までは辿り着けていませんが」

 

読書会の開催時には、参加者にコーヒーを振る舞ったこともあり、すでに少しずつ挑戦が始まっているようです。

 

「地域の人も来られる場所にしたい」という想いを軸に運営されているデイサービスSoda。もしかすると、近い未来、千香さんの本屋と、美貴さんのコーヒー。姉妹それぞれの好きなことが重なり合った、“まちに開かれたデイサービス”の新しい形が、総社に広がっているかもしれません。

 

 

 

 

姉妹で総社に移住したお二人。それぞれの暮らしや、好きなことを活かした活動を通して、さらに輝く姿を見せてくれることでしょう。

 

お二人がいてこそのデイサービスSoda。今後の挑戦や活躍から目が離せません。

 

デイサービスSodaの情報はこちら

 

 

中山さんから、移住を考えられている皆様へ
「田舎暮らし」と聞くと、事業を立ち上げたり、古民家を改修して移住したりと、壮大なストーリーを思い浮かべる方も多いかもしれません。でも、私たちの場合はそれほど大げさな話ではなく、それぞれ自分でアパートを探して契約し、気ままに暮らしています。特別な苦労話もありません。
だからこそ、総社は「気軽に移住できるまち」だと感じています。生活に必要なお店は揃っており、一人暮らしでも安心。もしサポートが必要であれば、吉備信用金庫の移住サポートが受けられます。ぜひS-スタ(総社移住・創業サポートセンター) に相談してみてください。
ご縁があれば、安心して総社民の仲間入りをしてください。そして、ぜひデイサービスSodaにもお気軽に立ち寄ってくださいね!