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Home創業する元米屋&診療所だった古民家を珈琲焙煎所として再生。“味わい深いコーヒー豆”をどうぞ。

創業レポート/地元経営者に聞く

創業レポート

元米屋&診療所だった古民家を珈琲焙煎所として再生。“味わい深いコーヒー豆”をどうぞ。

珈琲焙煎所 豆Lab./2019年(令和元年)開業

昔の風情が今も残る総社市商店街通り。 備中国総社宮や総社市まちかど郷土館、閑静でどこか懐かしさを感じる商店や住宅などが並ぶこの通りに、2019年(令和元年)にオープンした珈琲焙煎所 豆Lab.があります。 診療所だった(医師の方が引退され、空き家となった建物)古民家をリノベーションしたお店は、元々の雰囲気を生かしたお洒落で落ち着いた“ふらっと入れるコーヒーを楽しむための空間”。 こだわりの焙煎機や様々なコーヒー豆、ギフト、グッズなどが、良い香りと一緒に並んでいます。

 

オーナーの田村さん(写真左側)は島根県出身。 岡山市で就職し、働いていた会社近くのコーヒー店で飲んだ“スペシャルティコーヒー”がきっかけで、コーヒー業界へ転職します。 働いていたコーヒー店で焙煎技術やノウハウを専心して学び、その後、ここ総社市で珈琲焙煎所 豆Lab.を開業されました。

 

オープンして間もなく人気店となった豆Lab.の田村さんに、コーヒー作りや創業された頃のお話、総社市の印象などを伺います。

 

 

 

総社市は、温かな人々のココロに囲まれながら“ものづくりに打ち込めるまち”。 厳選した数ある豆から3〜4種類を選び、焙煎することから1日が始まります。

 

 

 

お店には、厳選されたコーヒー豆が常に15~18種類ほどストックされており、田村さんの1日は、その中からお客様の好みや季節に合わせた豆Lab.おすすめコーヒーなどを作るために3〜4種類の豆を選び、焙煎することから始まります。 10~14分ほど焙煎機にかけた後、豆を冷やします。 この豆を冷やす時間がとても重要で、数秒違うだけで味・香りが変わるため、田村さんのノウハウでその日の気温・湿度に合わせ調整されています。 豆Lab.のコーヒーは、そういった豆の品質・こだわりの焙煎といった工程を経て生まれています。

 

 

 

 

 

 

開店してしばらくすると、平日にも関わらず焙煎されたコーヒーを購入されたり、お店で飲むお客様が訪れます。 中にはコーヒーについて田村さんに質問するお客様もいます。 珈琲焙煎所 豆Lab.は、ただコーヒーを購入・味わうだけの場ではなく“コーヒーとゆったりとした贅沢な時間を楽しみながら、コーヒーを通じて心のコミュニケーションをする場所なんだ”と感じます。

 

 

 

 

 

 

田村さんに改装時のことを尋ねると、まず隣のお婆ちゃんから「この家が壊されなくて良かった(笑)、改装の間うちのトイレを使ってもいいよ~。」と声をかけてもらったそうです。 オープン後は、いつの間にかご近所さんがおなじみさんに。 自分で描いた絵をプレゼントしてくれる方もいるそうで、その絵は飾られていてお店の雰囲気にピッタリ。 当初は、コーヒー豆の小売りをメインと考えていたそうですが、イートインされるお客さんが意外に多いことにも驚いているそうです。

 

開業には、夢を叶えるために新天地などで営むという勇気や行動が必要で不安があるもの。 田村さんは「近隣のみなさんが温かく迎え入れてくれて、創業時から支えられています。 これからも、皆さんにおいしいコーヒーを楽しんでいただけるように頑張りたいです。」と話してくれました。

 

 

 

総社市で創業した理由は、“市の取り組み、人口が増えているまち、物件、パンのまち、近隣の方々の優しさ、創業された方々とのご縁”。

 

 

 

田村さんの創業の候補地は、総社市以外にもありました。 このまちに決めたきっかけは、物件探しなどで総社市に訪れた時に、出会っていく人達との出会いにあったそうです。 まず、古民家再生のNPO法人に相談に行き“古民家をテナント利用すると市の補助が受けられること”を知ります。 それからNPO法人の紹介で総社市役所へ。 市役所の第一印象は、窓口係の方々がとても明るく、担当者の方も話しやすかったそうです。

 

“市の取り組み” “近年、人口が増加していること” “そうじゃ商人(あきんど)応援事業補助金” “パンのまち” などの話を聞き、他の候補地と比べメリットを感じたそうです。 融資については市役所から吉備信用金庫を紹介してもらい、物件の紹介や融資などの情報を積極的に教えてもらったそうです。

 

 

 

 

これまでの情報や古民家物件、近隣の方々の優しさなどで総社市で創業することを決めた田村さん。 珈琲焙煎所 豆Lab.は、さまざまな条件をクリアしてオープンしました。 また、総社市は専門分野で個人創業されている方が多く、“NPO法人 総社商店街筋の古民家を活用する会”で情報交換できるのも心強く感じているそうです。

 

 

 

 

 

珈琲焙煎所 豆Lab.の隠れたチェックポイント。 古民家ならではの“なごり”をコーヒーと一緒に楽しむのも、贅沢な時間かもしれません。

 

 

 

珈琲焙煎所 豆Lab.の古民家物件は、もともと米屋さんで、その後診療所でした。 田村さんはあえてこの物件にあった古民家ならではの“なごり”を残しました。 その一つが写真の“柱の傷”。これは米屋時代の米騒動の時にできた傷だそうです。

 

 

 

 

入口の上には、診療所だった頃の“結核予防法指定診療所プレート”を残しています。

 

 

 

 

これらの“なごり”は、どこかノスタルジーでその時代を想像させてくれるように感じます。 珈琲焙煎所 豆Lab.のこだわりのコーヒーを楽しみながら、“なごり”を楽しむのもまた贅沢な時間かもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

珈琲焙煎所 豆Lab.は、豆の焙煎にこだわるためメニューはコーヒーのみですが、お客様の好みを聞いてからオススメを紹介しています。 豆を購入された方に、コーヒー1杯を無料サービスしています。

 

<記事掲載日:2021年5月13日>

 

 

珈琲焙煎所 豆Lab.

〒719-1126 岡山県総社市総社1丁目8-7  TEL:0866-34-2096 <OPEN 11:00/CLOSE 18:00> 定休日/水曜日

 

公式サイトはこちら ネットショップはこちら マップはこちら

 

 

珈琲焙煎所 豆Lab.さんから、創業を考えられている皆様へ
総社市は、さまざまな取り組みを積極的に進めているまちだと思います。“人々の温かさ”や“補助金制度”などの“支え”があるのは、とても大きいと思います。 また、個人店で創業されている方も多いまちで、たくさんの繋がりができるのも重要だと感じています。