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Home住む『畑の活動』を中心に気の合う仲間たちが集まる古民家で、“身体が喜ぶごはん”をテーマに今日は出張料理サービスです。

移住レポート/在住人に聞く

移住レポート

『畑の活動』を中心に気の合う仲間たちが集まる古民家で、“身体が喜ぶごはん”をテーマに今日は出張料理サービスです。

荒川さん夫婦/2017年(平成29年)移住

総社市の砂川(天井川)が流れる鬼城山(鬼ノ城)の麓に、畑の活動を中心とした仲間たちが集まる一軒の古民家があります。 この古民家は元々お蚕さん(養蚕業)をしていたお家で、畑や農業の道具、干し野菜、果物、ハーブ、ピザ窯などが点在しています。 

 

ここのオーナーさんとお友達の荒川さんご夫婦は、神奈川県川崎市からこのまちに移住してきました。 定年を過ぎて、自分たちにあった暮らしやすい生活ができる場所を探していたお二人は、総社市を知ったことをきっかけにご縁がつながり、ここの仲間たちとも知り合えたそうです。

 

大学卒業後、幼稚園の先生を3年、子どものスキー学校(冬)の先生を8年、そして大学寮のまかないとさまざまな経験をしてきた写真の荒川知子さんに、移住にまつわるお話や総社市に移って良かったこと、仲間たちとのふれあいなどについてお聞きしたいと思います。

 

 

 

“無農薬・有機栽培で収穫した食材をみんなでいただく”をきっかけに集まり、“絵を描く、ヨガを楽しむ、気功体操をするなど”仲間の輪が広がる古民家。

 

 

 

広い敷地に畑や納屋のあるどこか懐かしさを感じるこの古民家。 母屋の周りには花やハーブガーデン、子どもたちが描いた絵が飾られ、納屋にはたくさんの農業の道具、干した野菜・唐辛子、果物、ピザ窯などがあります。 オーナーさんが始めた活動は、ここの畑を使って農業を経験した事がない人たちが(子どもから大人まで)無農薬・有機栽培(種まきから収穫まで)のやり方を地元の農家さんから教わるというもの。 収穫した野菜などは、この古民家の食事会でみんなでいただいたり、分けあったりしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうしたオーガニックなものを育て食する喜びをわかちあえる仲間が徐々に増えていき、ネットワークが広がっています。 なかにはこの活動をより良いものにしようと考えている方や絵が趣味の方、ヨガをされている方などがいて、そういった方を中心に楽しみながら教わる集まりもよくあるのだとか。 お蚕さんのなごりが残る広い母屋の間取りがうまく活かされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

荒川さんご夫婦は料理が好きで、知子さんは大学寮のまかないをしていた経験もあり、総社市で一度ランチ店を営業されていました。 今回二人は、オーナーさんからの要望で“身体が喜ぶごはん”をテーマにここの集まりの料理を作ります。

 

 

 

いろいろ見て周った移住先探し。ご縁で繋がって着地した総社は“暮らしやすい”“楽しい仲間たち”“空気がひと味もふた味も違う”“歴史を身近に感じる生活にも感動”。

 

 

 

荒川さんご夫婦が移住を考えていた頃によく足を運んだのが、東京で開催されていた移住フェアでした。 このイベントで各地のパンフレットを集めましたが「定年を過ぎた自分たちにとって、寒さが厳しい生活環境を選ぶことはできない。」と考えていました。 3年余り足を運ぶなかで、気候が良くて災害の少ない“晴れの国岡山”が気になっていました。

 

「そうだ、総社市というところに行ってみよう!」 荒川さんご夫婦のご縁はそこから始まりました。

 

 

 

 

2018年夏に起こった水害の復興にと備中国総社宮に天井画を奉納した画家のSさんは、20年前に荒川さんご夫婦と一緒に遊んでいた友達でした。 引っ越してまだ日が浅かった頃に、知り合いのところで見つけたSさんが描いた1枚の絵に驚いたそうです。

 

この古民家のオーナー ミキさんが、6年前から画家Sさんを総社に招いて講演会を催していました。 ミキさんと意気投合するのに時間はいりませんでした。

 

 

 

 

川崎市に戻った荒川さんご夫婦は、暮らしやすさや出会った人たちの温かさ、そしてこのご縁で総社市移住を決めたそうです。 晴れて総社市民になり、3年半暮らした<2021年2月時点>知子さんにこのまちの印象を尋ねました。

 

 

 

 

「3年住んでみて“本当に総社は暮らしやすいまち”だと実感しています。 穏やかな気候で過ごしやすいですし、何より一番のごちそうは“空気”、ひと味もふた味も違います。 そういった環境でできる作物はどれも美味しくて、採れたての新鮮な野菜が近くで安く買えたりします。 見渡す限り“田んぼや畑”かと思いきや大きなスーパーがいくつもあって買い物に困りません。 お医者さんも各種多くあるので迷うことがあるくらいです(笑)。 それから、総社市は歴史深いまちで、歴史を身近に感じる生活にも感動しました。」

 

 

 

 

「ミキさんと出会えて本当に感謝しています。 定年を過ぎてもここの暮らしで新しい友達が増えて、気の合う仲間たちとともに学び、笑い、コミュニケーションできることが本当に幸せ。 その野菜づくりのノウハウで、我が家の庭の小さな畑でも、育てた野菜の収穫を楽しんでいます。 ここを“大事なものをわかち合えるコミュニティスペース”としてさらに良くしていきたいと思っています。 私は総社のまちが大好きです。」 と楽しそうに話してくれました。

 

 

 

メニューは“トマトチーズのイタリアン鍋、キャベツまるごと鍋、オムレツ、ニラ玉丼”。みんなで育てた野菜を使って“身体が喜ぶごはん”を作ります。

 

 

 

今日は、3密をさけた集まりの後に少人数での食事会をします。 知子さんが用意したのは、ここで採れた野菜を使ったトマトチーズのイタリアン鍋・キャベツまるごと鍋、そしてオムレツ・ニラ玉丼。 本来は、多人数でされる食事会もコロナ禍のためやむを得ません。

 

 

 

 

準備や用意で出かけていたご主人が到着し荷物を持ち運ぶなか、荒川さんはご主人が漬けた“干した大根のたくあん”を私たち取材スタッフにひと口すすめてくれました。 干すことで太陽と風が野菜本来の旨みを閉じ込める“干し野菜”、その漬物を食べたことがない私たちは思わずそのお言葉に甘え「いただきます!」とパクリ。 いままで食べたことがない、薄味なのに旨みのあるお漬物に全員驚きました。 荒川さんは、続けて他の漬物もすすめてくれ「これがここの野菜を使った漬物なの。おいしいでしょう?」と自分たちで収穫した野菜のおいしさを教えてくれました。

 

「晩ご飯、食べていけばいいのに」 (すみません、スタッフ一同お言葉だけいただきます。お心遣い本当にありがとうございます。)そう言いながら、料理をはじめられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さすが料理好きで大学生寮のまかないをしていた知子さん、手際よく料理が出来上ります。 総社のおいしい水や太陽をしっかり浴びてできた野菜たちが他の具材と一緒になっておいしい料理に変わっていきます。 料理をしているときが一番幸せなんだとか。

 

「オムレツが少しこげちゃった~(笑)」 こちらがいろいろ質問して料理の邪魔をしましたね、ごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

お鍋やほかの料理の支度も進み、いつの間にか夕飯どきに。 ミーティングも終わり、食事会の準備がはじまりました。 少人数で会話をひかえた食事会ですが、皆さんは新型コロナウイルスに悩まされない生活ができるようになって、また多人数で食事をしたいと願っています。

 

 

 

 

 

 

総社の暮らしで、いろんな喜びを感じているという荒川さんご夫婦。 「どらみちゃん(荒川知子さんの40年前からの愛称)のごはんが食べたい!」というリクエストがあれば、出張料理サービスをされるのだとか。 このまちでイキイキと楽しく暮らしているお二人、いつまでもお元気で!

 

<記事掲載日:2021年5月13日>

 

 

荒川さん夫婦から、移住を考えられている皆様へ
総社は、私たち世代でも暮らしやすいまちです。人間関係は自分からつくっていくものなので「このまちのことを知らないので、教えてください。」とお隣さんやご近所のおじいちゃん、おばあちゃんに甘えてもいいと思います(ただし節度を守ることも大切です)。
移住は、憧れや逃避的な考えだけではうまくいきません。“その土地で、どう生活していくことができるか”よく考えて計画し行動してみてください。 そうすれば田舎暮らしがとても楽しくなると思います。 繋がっていくご縁を大切に。“今、総社がおもしろい!!”